神宮の森 | 不動産売却は東京都、新宿区の新宿 不動産売却相談窓口 | ブログ

神宮の森はもともと100年前に計画された「不毛の地だった原宿駅周辺を10万本の木で森にする」というものでした。3人の林学者が太古の原生林を目指して創った人口の森です。 成長速度の違う樹木を順番に植えることで約100年をかけて大きな森にしていくのです。最初は松の木、次にヒノキや杉が育ち、やがてシイの木など常緑広葉樹が育っていきました。昭和20年4月14日未明の空襲により、明治神宮は社殿喪失という甚大な被害を受けました。周辺地域は火の海となりましたが、森の多くは焼け残ったそうです。燃えやすい針葉樹ではなく広葉樹の混在林だったために難を逃れたとも、森の持つ湿度が火を弱めたとも言われています。落ち葉やどんぐりが土に還ることで栄養を与えたり、新しく芽吹いたりという自然循環が出来上がっています。また木々の他に希少な動物も数多く生息しているようです。それらも林学者の方々は見越していたのでしょう。

現在、神宮外苑の再開発が計画されています。明治神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を逆にする形で、新しい球場とラグビー場が建築されるようです。また新球場の隣には高層ビル群の建築も予定されています。そしてその付近に生息している木々は、一部を伐採して新たに植林するそうです。建物は取り壊しと建築が数年で出来ますが、木々はそんな簡単にはいきません。再開発を計画した人々が先人に倣って考えていることを切に願います。今後もどのように計画が進行していくか注視していきましょう。

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